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「廃墟」とはなんであろう。

ある者は、

自然と人工物との調和であるという。

 

またある者は、

かつての栄華のなれの果てであるという。

私に見えるのは、廃墟が大切な者たちと過ごした、大事な思い出である。

かつての楽しかった思い出は、まるでメリーゴーランドが回るかのように色づき、人々の心に巡る。

それはさながら、その人たちにしか見えない秘密の

 

けれど決して開園することのない真夜中の遊園地だ。

廃墟とは、そんな

「真夜中の遊園地」なのである。

© 2015 by SHOTA KAMIJO

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